私とハープの出逢い キカイダーとビジンダー

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1970年生まれの私ですが。
同じ年にに石ノ森章太郎の漫画「人造人間キカイダー」の実写版がテレビで放映されました。
その当時女の子の持つものは何でもかんでもパンダやイチゴ、目に星が入った女の子キャラばかり。
物心ついたころから私が好きなキャラクターと言えばキカイダーやらバビル二世、デビルマンでした。
歩くとキュウキュウ鳴るサンダルもキカイダー。幼稚園に持っていく箸箱もキカイダー。

キカイダーの中のマドンナキャラが若き日の志穂美悦子さん演じるマリ。
マリは変身するとビジンダーになるのです。
その時の変身シーンに鳴るのがド派手なグランドハープグリッサンド!
登場人物はみなそれぞれギターやトランペットの名手。そしてそのテーマ音楽もある。
ビジンダーの楽器はもちろん!ハープなんです。
思えば私が人生最初に出会ったハープとはビジンダーのハープだったのです。

その音楽担当が私の大好きな、ニッポンの誇る大作曲家、渡辺宙明氏(1925ー2022)。
ご本名わたなべみちあきさんと仰いますがペンネームは音読みのチューメイ。
特撮戦隊モノ、ヒーローモノアニメのテーマ音楽を多数作曲され、その独自なスタイルを「チューメイ節」と呼ばれました。

まだ2歳か3歳くらいだった私は、ビジンダーの真似をしたくてね。
忘れもしません。崎陽軒のシューマイの箱に輪ゴムを何本もかけてそれを抱えて目をつむって鳴らしていたんです。
それを見た母は大笑いして父にそのことを告げ二人してまた大笑い。
なんか茶化されたようで気分を害した私は2度とやるもんかとハープを封印したのでした。
ですがオトナになってそんなことも忘れかけたころにホンモノのハープと出会ってしまうんですね。

そんなわけで、私がグランドハープの演奏頼まれますとチューメイ先生に敬意を表しド派手なグリッサンドで会場の度肝を抜き
「ビジンダーのテーマ 悲しみのマリ」から演奏するのです。
クラシックじゃないグランドハープのために書かれたグランドハープの曲なんて当時はまったくもって貴重でした。

 

 

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